
イタリア旅行と言えば人気の観光地はローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベネチアなどが思い浮かびますが、これらの場所にはもう行ってしまったのでそれ以外の場所の観光をしたい方も多いと思います。
私も久々にイタリア旅行に行こうと思いツアーを探した時に見つけたのがイタリアン・リビエラと言われる美しい海岸の村のジェノバやポルトフィーノ、チンクエッテッレと田舎で穴場のトスカーナのシエナ歴史地区、サンジミニャーノ、オルチャ渓谷、ピエンツァなどを巡るツアーです。
日本に帰国する空港の関係でフィレンツェの観光も組み込まれていましたが、やはりフィレンツェは観光客がとても多く、ゆっくりと観光するという雰囲気ではありませんでした。
それに比べてチンクエテッレとポルトフィーノとトスカーナの美しい村のシエナ歴史地区とピエンツァは観光地としては穴場でしたのでゆっくりと観光することができ、とても良かったと思います。
イタリアのメインの都市観光に行ってしまって、またイタリア旅行に行きたいという方にイタリアの美しい村へ行くツアーはお勧めです。
イタリアの美しい海岸の景色で青い海に面した断崖絶壁にカラフルな建物が並んでいる村の写真を見た方も多いとおもいますが、それが世界遺産のチンクエテッレです。
私たちはヨーロッパの方が夏休みになる前の6月に行きましたが、多くの観光客が訪れていました。
ただし、日本人ツアーの方に会うことはまったくありませんでした。
ヴェルナッツァ駅を降りますと通りには人があふれています。
駅からビーチまでの通りの両脇は素敵なカフェや入ってみたいお土産店が並んでいます。
イタリアの田舎のビーチリゾートといった雰囲気です。
ビーチに行きますと6月にもかかわらず暑い日でしたから泳いでいる方や日光浴をしている方がいました。
ヴェルナッツァのホテルに宿泊して美味しいイタリアンとローカルワインを堪能し、ゆっくりと静かなビーチリゾートを楽しむ方も多いと思います。
ラ・スペッツア駅から乗り込んだ電車の多くの乗客はマナローラ駅で降りたのですが、マナローナに行きますとマナローナの方がヴェルナッツァに比べてリゾート感がありましたのでその理由がわかりました。
駅からビーチまでの通りの両脇の建物はカラフルで、お土産店も多く賑わっていました。
ビーチまでの道には土産店やレストランが並んでいてビーチリゾートの雰囲気が十分です。
ただしマナローナのマリーナには砂浜のビーチがありませんのでビーチでくつろぐことができませんが、岩ばかりのビーチの海の透明度はとても良く奇麗でした。
マナローラの街のフォトスポットがある崖沿いの道を歩きます。
フォトスポットまで行く道は多少の上り下りがありますが、きれいな景色を楽しみながら行くことができました。
岬のフォトスポットでカラフルな街の景色楽しんだのですが、この奇麗なビーチリゾートでゆっくり海と食事を楽しむ滞在ができたらたのしいだろうなと思いました。
その後はお土産店などを見ながら駅の方まで戻りました。
せっかくのワインの産地ですから通りにあるバール(ワインバー)でチンクエテッレ内でしか売られていない高級甘口ワインのシャケトラワインを頂くことにしました。
バールの名前はLa Cantina dello Zio Bramanteです。
シャケトラワインを注文しますとバールの方がワインといっしょに飲むと良いよと固いクッキーの様なものをくれました。
ビーチの所にも景色を眺めることができるレストランがありましたが、この様なローカルの雰囲気が満載のバールでランチも素敵だと思いました。
バールを出た後は沿道のお店でお土産を買って駅まで戻り、列車に乗ってランチを頂くラ・スペッツアに戻りました。
ポルトフィーノまではサンタマルゲリータリグレからフェリーで行きました。
ポルトフィーノまでの乗船時間は20分ほどでしたが、途中個人所有と思われる大型クルザーが何艘も停泊していて高級リゾートの雰囲気が十分です。
ポルトフィーノは高級リゾート地ですからシーズンにはリッチな方が集まってくるのでしょう。
フェリーでポルトフィーノに到着して驚いたのは観光客の多さで、港にはとても多くの方が集まっていました。
まずは港から丘の上にあるカラフルな港のポルトフィーノを一望できるポイントまで坂道を登り散策です。
坂道の途中にはお土産店もありますので楽しめます。
展望ポイントからはカラフルな港町のポルトフィーノを一望することができましたので、再び広場に戻ってお店が両脇に並ぶローマ通りをリベルタ広場の方へ向かいました。
通りの両脇にはショップが並んでいるのですが、高級リゾートらしく高級ブランドのお店も並んでいます。
高級店はウインドショッピングで楽しみ、気軽に入れるお土産店もありますので散策も楽しいです。
レストランも数多くとても賑やかで華やかなポルトフィーノを堪能できます。
2時間ほどの観光を終えましたら再びフェリーに乗ってサンタマルゲリータリグレに戻りました。
サン・ジミニャーノは塔の町という名前の通り、最盛期には貴族たちが互いの富と権力を誇示するために72本もの塔があったという街で、現在も残された塔と共に中世の姿を留める美しい町です。
サン・ジミニャーノの街の近くのホテルに宿泊したので、街の入口となるサンジョバンニ門には午前9時半前に到着しました。
まだ時間が早いので街は観光客もまばらで静かなので、中世の街並みが残っている街をゆっくりと楽しむことができました。
現地ガイドの話ではフィレンツェのホテルに宿泊した団体客はサン・ジミニャーノまで来るのに1時間以上かかるのでまだ街は静かなのですが、午前10時を過ぎると観光客が押し寄せてとても賑やかになるとのことでした。
この門から奥にはメインストリートのサンジョバンニ通りが続きます。
サンジョバンニ通りは歩行者専用と思っていましたら路線バスは走りますし、お店に納品する車もたまに通りますので気を付けましょう。
市庁舎までのサンジョバンニ通りにはお土産店やバールが並びます。
サン・ジミニャーノの名物はいのししのサラミですが、そのサラミを販売しているお店も何店かあり、キャラクターのいのししが置いてある店もありました。
サンジョバンニ通りを進みますと街の中心のチステルナ広場に出ます。
こちらには世界一美味しいというジェラートのお店のGelateria Dondoliがあるのですが、まだ観光客が少ない事から列が出来ていないのですぐに購入できる状態でした。
チステルナ広場から進みますとドゥオモ広場で、こちらから残された14ある塔のうち7つを見ることができます。
ドゥオモは1148年建造建物で、内部に入らなくても外から見ても宗教画のフレスコ画が飾られているのを見ることができます。
次にトスカーナの田園風景とサン・ジミニャーノの街を見るためにモンステタフォッリ要塞跡に行きました。
この場所観光ガイドにはあまり載っていないようですが、現地ガイドの方のお薦めとのことです。
市庁舎の塔の上へ登らない方はこちらから街の景色を見るのがおすすめです。
その後フリータイムになりましたので私たちは街で1番高い市庁舎の高さ54メートルの塔に登ることにしました。
市庁舎の中庭にある階段を登っていくと本やお土産の販売をしている所があり、そのお店の奥にチケットを販売している窓口があります。
そこでチケットを購入して塔に登るのですが、入口では係の人が案内してくれますし、イタリア語と英語でTORRE(Towwer)と表示された看板がありますので迷わなく行けました。
塔への階段は古い石段を登るかと思ったのですが、きちんと整備された後付けの登りやすい階段が設置されていましたので登りやすくなっていました。
最後の展望台に出る梯子を上るのだけは大変でしたが。
塔の展望台からはサン・ジミニャーノの街を見下ろす絶景を楽しむことができます。
塔の上での景色を堪能しましたら再び階段を降ります。
降りる途中で市庁舎の美術館にも立ち寄れるのですが、集合時間もあるのでお土産店を見つつそそくさとサンジョバンニ通りに戻ります。
サンジョバンニ通りは午前11時近くになっていましたので観光客がとても増えてきていて、世界一美味しいジェラートのお店の前には列ができていました。
通りは大勢の団体旅行客が押し寄せて来てとても賑わってきました。
通りのお土産店にはマジョリカ陶器のお店がありましたので、お土産にできるものがないかと探しました。
スペインで見た陶器の柄に似ているなと思って見ていたのですが、中世末期にスペインで焼かれイスパノ・モレスク陶器がイベリア半島の東部に浮かぶマジョルカ島を経由して運ばれてきたものだそうです。
とても素敵な大きな陶器があるのですが、日本に持ち帰るには大変だと思い目だけ楽しませてもらいました。
サンジョバンニ通りにはお土産店は数多くあるので短い時間で見るのは大変です。
午後からはランチ後にシエナ観光となっていますのでサンジョバンニ門近くに停車しているバスまで戻りました。
もう少し時間があればサンジミアーノの名物のキンギアーレ(いのししのサラミ)をバールで食べ、名物の辛口ワインのVERNACCIA DI SAN GIMIGNANOも飲みたかったのですが、時間が足りないのが残念です。
サン・ジミニャーノの特産であるオリーブの木を利用したまな板やボウルもゆっくり選んでお土産に買って帰りたかったのですが時間がありませんでした。
午前中にサン・ジャミニャーノ観光を終えてその後シエナ観光のためバスで40キロ移動しました。
バスを停めた聖バルバラ要塞近くから歩いてカンポ広場にあるレストランにランチに向かいました。
途中の場所でシエナの市街地の眺めの良い場所がありますので記念撮影にはおすすめです。
シエナは坂道が多いことから上り下りが大変なため少し遠回りしたので25分ほど歩いてようやくカンポ広場を望むレストランに着きました。
レストランは屋外席ですからプッブリコ宮(市庁舎)とマンジャの塔が良く見えます。
ランチでは名物の麺パスタのピチでした。
メインは牛肉の煮込みで美味しく頂くことができました。
デザートはハウス ティラミスです。
6月なのに気温が34℃もある暑い日でしたので大きなグラスのビールが美味しかったです。
また、1時間ほどのゆっくりとしたランチでしたからデキャンタの白ワインも頂きました。
ごちそうさまでした。
ランチの後にシエナ観光の始まりです。
まずはドゥオモの観光ですが外観の大理石による縞模様と正面の装飾がすばらしいです。
ドゥオモの中に入りますと上を見てしまうのですが、床面の大理石の象嵌でできているはめ絵がありとてもすばらしいのです。
またピッコローミニ家の図書室のフレスコ画もすばらしいものが壁に並んでいました。
ピッコローミニ祭壇の両脇にはミケッランジェロ作の聖パウロと聖ペテロ、真ん中には教皇ピウス1世と聖グレゴリウスの像があります。
次の観光場所は聖カテリーナの家で、地球の歩き方などにも載っていないのですが、聖カテリーナはシエナ出身の聖女だそうです。
現地ガイドの方の話ではカテリーナは幼い頃から天使などを見た体験から修道女になろうとしたそうですが、司祭に美人すぎることから断られたそうです。
司祭になぜ修道女なれないのかカテリーナが聞いたところ、修道女になるのは結婚できないような容姿ではなければならないと言われたそうです。
そのためカテリーナは個人として神に仕えるために自分に対して厳しい生活や奉仕活動を行い、宗教活動を行っていたとのことです。
そして聖カテリーナについての事をしっかり学んだ後にサン・ドメニコ教会に行きました。
大きなゴシック様式の教会ですが、内部は多くの方を収容できる様に柱が無くてとても広々としています。
そして聖女カテリーナの礼拝堂の中央部には聖カテリーナの頭部のミイラが置かれていました。
内部は撮影禁止とガイドの方に言われましたので写真はありません。
外に出て振り返ればシエナの観光してきた所が遠くに眺められます。
シエナはこの様に道を下ってまた上るというところが地形的に多いのです。
この後シエナで宿泊するホテルへ向かいました。
ホテルを出てバスは世界遺産オルチャ渓谷のドライブへと道を進みます。
観光バスですからオルチャ渓谷のメインの通りしか走れませんが、自家用車でしたら未舗装の細い道でオルチャ渓谷の素晴らしい景色を楽しむことができるそうです。
道端の見どころは多いのですが、観光バスが停車できるような場所がなかなかありません。
それでもバスドライバーさんが頑張って2か所で停めて撮影タイムを作ってくれました。
天気が曇ってしまった上に当日はアフリカの砂漠の砂が飛んできているとのことで、残念ながら景色はかすんでいました。
また渓谷は緑色が広がる景色と思っていたのですが、これは新緑が奇麗な5月までとのことで、6月中旬頃には畑に多く植えられている麦の穂が黄色くなってきますので黄色と緑がまじった景色となります。
それにしても畑にポツンと植えられている糸杉がある景色はヨーロッパ的で絵になります。
ドライブ途中に世界遺産で美しい村のビエンツァに到着しました。
村の散策時間は1時間しかありませんが、ムレッロ門からチーリオ門まで東西300メートルほどのとても小さな街ですからゆっくり見て廻ることができました。
ロッセリーノ通りはどこを撮っても絵になるのです。
村のオルチャ渓谷を見渡す展望台からの景色です。
ピエンツァは羊のチーズの名産地ですからお土産店もありました。
お土産店にはかわいいぬいぐるみがいっぱい置かれているお店もあり、とても気に入って家に3匹連れ帰ってしまいました。
木で作った糸杉のお土産もありましたのでこちらも購入しました。
ピエンツァは小さいのですがとても昔の姿を残していましたし、花も奇麗に咲いていましたので散策もショッピングも楽しい街でした。
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ヨーロッパ好きtomoちゃん
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