フラッチャニの小高い丘にそびえますプラハ城はプラハのシンボルで、ここには旧王宮、聖ビート大聖堂、黄金小路、博物館や美術館など多くの見所があります。
・プラハ城
プラハ城の見学時間はツアーの場合は関係ありませんが、個人旅行の場合は4月から10月は午前9時から午後6時、11月から3月は午前9時から午後4時となっています。
旧王宮や聖イジー教会、黄金小路などには入場チケットが必要で、チケットは第二の中庭の王宮美術館近くのインフォメーションや、第三の中庭の聖ビート大聖堂の前のインフォメーションで購入できます。
プラハ城の正門はフラッチャニ広場から第一の中庭に入るところにあります。
フラッチャニ広場からのプラハ市内の眺めは素晴らしく、じっくり眺めて写真を撮りましょう。
ただし手荷物には注意が必要で、写真を撮るちょっとしたスキなどを狙って、スリがたくさんいます。
スリもデジカメなどを持ち、観光客に扮してあなたに近づいてきますので、バックには必ず注意していましょう。
門を飾っています2対の彫刻は「戦う巨人たち」というもので、現在のものは20世紀に複製されたものですが元々は18世紀後半にイグナーツ・プラツェルによって造られたものです。
プラハ城正門の脇には儀礼服で身を固めた城の衛兵が立っています。
この衛兵の交代式が毎正時に行われまして、特に正午の交代式は音楽隊のファンファーレを伴う大々的なもので、記念撮影をしたいのであれば早めに前の方に並ぶことをお薦めします。
第一の中庭からマチアス門をくぐりますと第二の中庭があり、中央には1686年に作られましたバロック様式の噴水と、チケット売り場の聖十字架礼拝堂があります。
この奥の建物は大統領府として使われていまして、大統領がいる時には正面入り口から入った中庭のポールにチェコの国旗が掲げられています。
正面の門をくぐりますと聖ビート大聖堂の建つ第三の中庭になります。
インフォメーションではプラハ城の地図がもらえますので、もらってプラハ城の観光がお薦めですが、じっくり見て回るには1日が必要となってしまいますので、時間のない方は聖ビート大聖堂と旧王宮、黄金小路だけは見て回りましょう。
・聖ビート大聖堂
第二の中庭から門をくぐって第三の庭に入りますと目の前に現れるのが聖ビート大聖堂です。
プラハの町の東岸からプラハ城を見たときに2本の塔で一番目立つのがこの聖ビート大聖堂で、中を見学するために近寄りますと、とても建物から威圧感を感じることが出来る迫力のある建物です。
この大聖堂は最初はシンプルな教会だったものが、14世紀のカレル4世の時代に現在のような堂々とした建物にする工事が始められました。
最初の建築家のフランスのマチアスから、彼の没後ドイツのぺトル・パルレーシュに引きつがれ最終的な完成は20世紀になってからです。
パルレーシュの設計に基づいたゴシック建築の聖ビート大聖堂の迫力の姿は、彼の天才ぶりを今でも伝えています。
大聖堂の大きさは奥行き124メートル、幅60メートル、高さ96.6メートルの大きさを誇ります。
聖ビート大聖堂の中に入りますと荘厳の雰囲気のなかにすばらしいステンドグラスがあり、それぞれのステンドグラスが造られた時代を反映した技法ですばらしいものとなっています。
有名なムハによって作られたステンドグラスも見ることができます。
バルレーシュによって1964年に作られた聖ヴァーツラフの礼拝堂、銀で出来た聖ボムツキーの墓碑は必見です。
聖ビート大聖堂の地下にはカレル4世、バーツラフ4世、ルドルフ2世らの代々の王の墓が納められています。
・旧王宮
聖ビート大聖堂を左側にして第三の庭に立ちますと正面に見えるのが旧王宮です。
16世紀までは歴代の王宮として使われていた建物です。
王宮に入ってすぐ左の部屋は「緑の部屋」と呼ばれていまして、今はお土産などの売店となっています。
そのすぐ奥の「ヴラディスラフホール」は完成した16世紀当時ではヨーロッパ最大のホールで、大きさは縦62メートル、横16メートル、高さ13メートルとなっています。
梁が特徴的でして、肋骨のような模様のアーチ状の天井がすばらしいのです。
ここは騎士の馬上競技や戴冠式といった国家的な行事に使用されていまして、大統領選挙にも使用されています。
このホールのバルコニーからのプラハ市内の眺めはとても絶景でして、必見です。
ヴラディスラフホールの奥には万聖人礼拝堂があります。
・黄金小路
聖イジー教会からさらに進み坂をくだっていきますと途中に左側に入る細い路地があります。
そこを奥に進みますと色とりどりの小さな家が並んだ、まるでおとぎ話の世界の様な通りとなります。
ここが黄金小路でして、元々は城に使える召使の住居だったところへ錬金術師たちが住むようになり、黄金小路という名前が付けられたと言われています。
どの建物もとても小さく、入り口は身をかがめて入らなければいけないほどです。
今ではこれらの家はお土産屋となっています。
通りの中ほどに青く塗られたNo22の家は、作家のフランツ・カフカの仕事場の家です。
フランツ・カフカは「変身」や「審判」などの作品で日本でも読まれている小説家でして、プラハ生まれです。
ちょっと神秘的でおとぎの世界の様な黄金小路は被写体としてもよく、是非行っていただきたいところです。
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