トゥールーズのホテルを9時に出発してカルカッソンヌまでは94qほどの距離ですから1時間20分ほどで到着します。
カルカッソンヌは地中海とイベリア半島を結ぶ交通の要衝とのことでした。
カタリ派の中心でしたカルカッソンヌは成敗のため送り込まれたアルビジョワ十字軍によって落城されその後拠点となったのです。
オード川の東の丘にあるカルカッソンヌは3世紀のローマ時代に要塞化し、その城壁は中世の11から13世紀にさらに強化されて2重の壁になっています。
コンタル城の2重の城壁は3Kmも及び52の塔に守られています。
要塞都市であるシテは中世ヨーロッパ最大の世界遺産なのです。
そんなカルカッソンヌも17世紀以降は衰退していったのですが、19世紀に建築家のウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクによって修復再建されたのです。
当日はあいにくの雨でしたが、ツアーのバスは私たちのバスだけでしたのでナルボンヌ門のすぐ前の駐車場まで行くことができました。
ナルボンヌ門の手前左側には地下にある公衆トイレがあり、こちらは無料で利用することができます。
門では地元の小学校の社会見学の生徒が10人ほど引率されていましたが、それ以外の観光客はまばらでした。
門の前には現地ガイドさんがいましたので一緒にナルボンヌ門を通って城壁の中に入ります。
現地ガイドさんは英語ですから添乗員さんが聞いて訳すといった解説になります。
ナルボンヌ門からコンタル城までの通りには多くのお土産店があります。
自由散策は後でありますのでまずはコンタル城に向かいます。
コンタル城内は観光ルートがあり城壁に登って回廊を歩いたりします。
城壁からはカルカソンヌの街並みを眺めることができるのですが、天気が悪いのが残念でした。
城の中は博物館になっていて価値のある石の彫刻が展示されています。
屋内に置かれていれば雨風などでこれ以上劣化することはないでしょう。
最後にお土産などあるブックショップを出てお城の観光は終わりです。
コンタル城を出てから再びお土産店やレストラン、ホテルがある街の通りを歩いてサン・ナゼール大聖堂に向かいます。
サン・ナゼール大聖堂は15世紀のロマネスク様式とゴシック様式の建築が混ざり合った教会です。
オリジナルのステンドグラスが残っていてとてもきれいでした。
天気が悪いのでステンドグラスにあまり光が当たらないかと心配していたのですが、十分にきれいに見ることができました。
聖堂の前にはこんなに変わった建物もありました。
税金を安くするために2階が地面より道路に張り出して大きくしているとのことです。
観光の様子がわかる短い動画はこちらになります。
雨が降っていて残念でしたが、天気が悪かったことで観光客も少なくて静かに観光できました。
サン・ナゼール大聖堂見学後に12時30分からランチとなりました。
この日の昼食は城壁内にあるレストランのブラッセリー・ル・ドンジョンというお店でしたす。
レストランの前には食べログの様なプレートが多数表示されていました。
カスレはソーセージと白いんげん豆と鶏肉の料理です。
添乗員の方のカスレ料理の説明は村人がろう城から解放された時に残っていた食料を持ち寄って作った料理がカスレのルーツということでした。
鴨肉とソーセージと豆があったので塩味で煮込んだ料理です。
フレンドツアーの食事ではサラダにカスレ、デザートとなっています。
カスレの量も多くないことから塩味は濃いのですがおいしく頂きました。
こちらがお店の外観です。
昼食後はバスのところまで自由に戻って散策して帰りました。
天気が悪くて青空ではないのが残念でした。
それでも静かな世界遺産のカルカソンヌの観光を楽しむことができました。
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